2019年9月1日日曜日

【Rhinoceros】NeonレンダラーによるCG表現にチャレンジ


ずっと前から、完成したデータの実物の雰囲気を確認する場合はCGによる表現が必要なのは知っていたけど、Rhino5純正のレンダラーは調整個所が少なくてフォトリアリスティックの追及には向かないし、他社のレンダラーはそれなりに高価で、趣味でモデリングをしている人間にとっては敷居が高く、これまでなかなか手つかずの状態でした。

★Neonをつかってみました

Rhinoに無料でインストールが可能なリアルタイムレンダリングソフト「Neon」の存在を知り、実際にインストールして使ってみました。対象物は、以前に作ったことのある江戸切子のガラスコップです。

★感想

マテリアルや環境の設定はRhinoの設定そのものを使うため、業務用のCGソフトと比べると見劣りはします。趣味で使う分にはいいのかもしれないが、本格的な静止画像制作には向かないというのが使ってみて最初の印象です。ただし、Webやブログのコンテンツに掲載したり、パワポの資料に使うぐらいの解像度の低い画像とかをささっと作る分には十分ですね。なんといっても無料というところがありがたい。

★トップ画像の設定

冒頭の写真を作った時の設定を紹介したいと思います。気になる方はどうぞ。

Step.1 マテリアルの設定


・マテリアルタブのスパナの絵のボタンを押し、「マテリアルをファイルからインポート」を選択し、Transparentフォルダの中からGlassを選択します。

・Glassマテリアルの設定は、
 ☆色:R 247 G 247 B 247
 ☆光沢仕上げ:0%
 ☆反射率:78%
 ☆透明度:99%(IOR:1.35)

・上記設定が済んだら、Glassの欄上で右クリックして、レイヤに割当からアサインします。

Step.2 環境の設定


・次に、同じく環境タブをクリックし、スパナのアイコンから「環境をファイルからインポート」を選択し、Rhino Skyをインポートします。

・標準設定の画像だと暗いので、今回は事前に曇り空の画像を用意し、「基本環境設定」の真ん中右端にある...ボタンをクリック後、所定の画像を読み込ませます。

Step.3 太陽の設定


・次に、太陽タブをクリックし、太陽オプションのオンをチェックします。

・スカイライトをオンにチェックします。
 ※これをチェックすることで、背景画像を光源として使用可能になります。

・日付と時刻はお好みで。今回は、現在地(日本)で4月の15時付近にしました。

Step.4 地平面の設定


・次に、地平面タブをクリックし、地平面オプションをオンにします。

・マテリアルはStoneフォルダの中にあるTileを選択しました。

・マテリアル設定はデフォルトのままです。


設定は以上です。あとはお好みのビューを決めてから、ひたすら待ちます。

リアルタイムレンダリングなので、マウスで画面を動かすと、動かし終わった状態からレンダリングがスタートします。なので、計算が終わるまでしばらく放置してください。ちなみに、上の画像は、当方のPC(CPU:Core-i7 8700)で7分前後かかってます。レイトレーシングによって、光の反射や屈折の計算に時間がかかるためです。

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