2020年3月8日日曜日

【Grasshopper_30】Grasshopperプラグイン「weaverbird」の主要な機能の紹介


ポリゴンメッシュの加工などで頻繁に利用するweaverbirdですが、普段はNurbsサーフェスによるモデリングが中心なため、いざweaverbirdを使おうとしても忘れていることが多々あり思い出すのに時間がかかるので、代表的なコンポーネントの機能についてまとめてみます。

ダウンロードは以下のリンクからどうぞ。

food4rhinoからは削除されているようです。(2022年1月時点)

①Catmull-Clark Subdivision

キャットマルクラーク サブディビジョン。立体のポリゴンメッシュを分割してより細かくすることで、角を丸めていく手法。分割数を増やすごとにどんどん丸くなっていきます。
生成されるメッシュは四角形ポリゴンになります。

左から順に、元の形状に対し、レベル1、レベル2、レベル3。

②Loop Subdivision

同じくポリゴンメッシュの再分割で、こちらは三角形メッシュが生成される。

左から順に、元の形状に対し、レベル1、レベル2、レベル3。

③Mesh From Lines

直線からメッシュを作るコンポーネント。

名前の通り、入力カーブは直線のみとなりますので、閉曲線をつなぐとエラーになります。

④Picture Frame

メッシュの額縁を作るコンポーネント。

奥側が入力メッシュ、手前が生成されたメッシュ。Distanceはオフセット値とは異なるようです。いまいち、何処の距離を指すのかわかりません・・・

⑤Mesh Thicken

メッシュに厚みをつけるコンポーネント。

ソリッドメッシュが生成されます。

⑥Stellate/Cumulation

三角メッシュの中心を押し出しして三角錐メッシュを作るコンポーネント。

入力は三角形のメッシュにしないと動作しません。

⑦Offset Mesh

いわゆるオフセットです。

⑧Mesh Window、Bevel Vertices、Bevel Edges

Mesh Window・・・メッシュの各フェースを内側に指定した距離で縮小させる(赤色)
Bevel Vertices・・・元のメッシュの頂点をフェース上で指定した距離で移動させて新しくメッシュを生成する(緑色)。
Bevel Edges・・・同じく元のメッシュのエッジをフェース上で指定した距離移動させて新しくメッシュを生成する(青色)。

手前側が加工前、奥側が加工後です。簡単にいえば、角を面取りするような機能です。

⑨Join Meshes and Weld

複数のメッシュを結合した後、ウェルドするコンポーネント。

ただ結合しただけだと、接合部分のエッジ上の頂点が重なってしまい密度が濃くなり、CGの計算等に影響が出るので、ウェルドすることによって重複する頂点を一つにまとめ、法線ベクトルを再計算します。メッシュの結合のときは良く使う機能です。

⑩Dual Graph

日本語で双対グラフと呼ばれている処理を行うコンポーネント。
ポリゴンの中心点をつないで、新たなメッシュを生成する。
詳しくはwikipedia等を参照願います。

⑪Mesh Edges、Naked Boundary

Mesh Edge・・・メッシュのエッジを取り出す時に良く使うコンポーネント。
Naked Boundary・・・複数のメッシュで構成されているとき、最外側のエッジだけ取り出すときに使う。

手前側がMesh Edge、奥側がNaked Boundaryです。

⑫Laplacian Smoothing

ラプラシアンスムージングをするためのコンポーネント。
いわゆる、平滑化する時に使います。

動作原理等はあまりよくわかりませんが、使う場面は最後の微調整的な物でしょうか。
大抵の場合はSubdivisionで事足りるんじゃないかなと思いますので、これを使う場面は少ないかもしれませんね。

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