日本の伝統工芸品再現シリーズ第二段ということで
鎚起(ついき)
と呼ばれる、ハンマーで銅をたたいて作られるオブジェを再現してみました。
トップ画像はBlenderによるレンダリング画像です。
完成状態は以下のような状態です。
Step1.サーフェスを作る
・お椀の側面(パターンを配置する面)を作成します。
・断面カーブを作り、原点周りに回転させてサーフェス化します。
・パターンを配置する範囲は、実際の側面よりも少し大きめに作ってからカットしますので、サーフェスの上端を2mmぐらい延長します。
Step2.サーフェスを狭める
・Step.1で作成したサーフェスをGrasshopperに取り込みます。
・お椀の底は平面にしておきたいので、isoTrimコンポーネントを使ってサーフェスの範囲を少し狭めます。
Step3.点を配置する
・サーフェス表面に、Populate Geometryコンポーネントを使ってランダムな位置に点を配置します。
Step4.3D Voronoiを作成する
・Step.3で作成した点を中心に、Voronoi 3Dコンポーネントを使って3D状のヴォロノイ形状を作成します。
・3D VoronoiコンポーネントのB入力ですが、少し大きめの形を作っておきたいので、ScaleでBounding Boxの中心を基点に1.2倍ほど大きくしてからつなぎます。
Step5.サーフェスとVoronoiの交線を作成する
・Step.2のサーフェスと、Step.4で求めたヴォロノイ形状との交線をBBXコンポーネントを使って求めます。
・出力はFlattenで階層を平坦化します。
Step6.PolyLineに変換する
・Step.5で求めた交線は3Dサーフェス上の自由曲線なため、このまま凹みを作るとエッジが強調された形状にはならないため、次数を直線と同じ2次にします。(いわゆるPolyLineです)
・Discontinuityコンポーネントを使って、Step.5で求めた交線の変曲点を求め、PolyLineコンポーネントを使ってポリカーブを作成します。
Step7.サーフェス化
・Step.6で求めたPolyLineを、Patchコンポーネントを使ってサーフェス化します。
Step8.ライノで加工
・Step.7で求めたサーフェスをRhinocerosにBakeし、お椀の上端や内側の部分を作成したら完成です。
・今回のモデルは、板厚が2mm、上端のフィレットはR1で作成しています。
真似してみましたが、再現できません。全貌をご教授ねがえませんでしょうか
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