今回は自由曲面作成でおなじみのネットワークサーフェス機能について調べてみました。
結論から先に述べると、Grasshopper上で連続性を指定するサーフェスを作成するのは困難であることがわかりました。いつかは実装してもらいたい機能の一つではありますね。
1. Network Surfaceとは
Rhinocerosに実装されているNetwork Surface機能は、接する4つのサーフェスに対し連続性を指定してサーフェスを作成する機能になります。滑らかな自由局面を作成する際に有効な機能ですね。
※サーフェスエッジと曲線がダブっているときは、選択するときにどちらを選ぶか指定するためのウィンドウが表示されますので、サーフェスエッジの方を選択します。
お試しで、冒頭のサンプルを使ってNetwork Surfaceコンポーネントを呼び出してサーフェスを張ってみます。
ゼブラマッピングで確認。サーフェス接続個所のゼブラが左右でずれており、位置連続になっていることがわかります。
ゼブラマッピングを確認。サーフェスの接続部分が滑らかにつながっていることがわかります。
2. GrasshopperのNetwork Surfaceコンポーネント
Grasshopper上にもNetwork Surfaceという名称のコンポーネントは存在します。Rhinoと同じ機能なのかと思われますが、実際は異なります。Helpを表示すると、U方向とV方向のエッジを入力する部分がCurve指定となっています。つまり、Surfaceの情報を入力することができないので、サーフェスの法線方向などの情報が入らず、位置連続のみしか設定されないということになります。
ちなみに、C入力は連続性を指定する個所かなと思われますが、この部分は、Network Surfaceコンポーネントの出力結果が2枚以上になった際の、互いの連続性を決めるものとなっており、内側の連続性を決める項目になります。
3. 代替手段
Webで調べてみると、Grasshopper上でスクリプトを組み、RhinoのNetwork Surface機能にアクセスして使う方法があるみたいです。
以下のmcneel公式掲示板に掲載されているnetSrf2.ghです。
既にコンポーネント化されてるので、そのままダウンロードして使用可能です。
ただし、使用する上での注意点ですが、隣接する4つのサーフェスのエッジ番号を指定する必要があります。これが適当だと形が崩れた状態になってしまいます。
Rhinocerosの次期アップデートでさらに使い勝手の良いコンポーネントが追加されることを期待したいです。
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