2022年10月10日月曜日

【Grasshopper_70】Setsの使い方を調べてみました


以前から何に使うのか気になっていたSetsという名称の機能群について、調べて見ました。

ざっくり言うと、入力の数値あるいは文字データに対し、何かしらの加工を施して出力する機能ですね。例えばプログラミングを学習する際、初歩の段階で学ぶ、リスト(配列)から重複部分を取り除いたり、要素の追加や別のリストとの結合といったようなことをするための機能です。

直接、曲線やサーフェスといった形状データに影響する機能ではないため、デザインの現場で使う頻度はあまり高くないかもしれません。

1.Create Set

入力するデータ(L)のリスト内に重複するデータが存在する場合、その重複するデータを1つだけにした状態でデータを一つにまとめる機能。複数のデータをダブりが無い状態で一つにまとめる際に使えそうです。

2.Set Difference


入力するデータのリスト(A)から、(A)と(B)で重複するデータを削除する機能。

3.Set Difference(S)



AのデータリストからBのデータリストにも含まれるものを削除、かつBのデータリストからAのデータリストにも含まれるものを削除し、その両方の結果を足したものを出力する機能。

4.Set Intersection

入力するデータのリスト(A)と(B)で重複するデータのみ取り出す機能。

5.Set Majority

入力データのリスト(A),(B),(C)に対し、2つ以上のリストに重複するデータだけを出力する機能。

6.Set Union

入力データのリスト(A),(B)内に重複するデータがある場合、その重複データを1つだけにしてデータをまとめ直す機能。

7.Carthesian Product

入力データのリスト(A),(B)に対し、同じインデックスごとに組み合わせ、階層を分けて出力する機能。AとBに入力するデータは同じリスト長さにしておく必要有り。

8.SubSet

入力データのリスト(B)内のデータがリスト(A)に全て存在する場合はTrueを、1つもない場合はFalseを出力する。

9.Disjoint

入力データのリスト(A),(B)の中に、重複するデータがあるかどうかをTrueかFalseで判定する機能。重複するデータがない場合はTrue、ある場合はFalseを返す。

10.MemberIndex

入力データ(S)内を探索データ(M)を使って検索する。該当する箇所のインデックスと個数(Count)を出力する。

11.ReplaceMember

入力データ(S)内を検索データ(F)で探索し、該当する箇所を、指定したデータ(R)に置き換える。

12.Delete Consecutive

入力したデータリスト(S)内で、隣合うインデックスでデータが重複する場合のみ、1つのみに減らして出力する機能。

13.Find Similar Member

入力したデータリスト(S)の中から、探索データ(D)に最も近い数値を探し、その該当値とインデックス番号を出力する機能。

14.Key / Value Search


キーワード(K)に対する値(V)の組み合わせをあらかじめ設定しておき、入力データ(S)に対する値(V)の数値を取り出す機能。プログラミングでいうところの、ディクショナリー内を探索する機能に近いですね。

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