2023年2月11日土曜日

【Grasshopper_75】Surface UVマッピングを利用したグニャグニャ変形


平面上に規則正しく配列した三角形や六角形などの幾何学形状を簡単に変形させる手段としてマッピング機能を使う事例をこれまでにいくつか紹介してきました。今回は、そのマッピングをGrasshopperの機能のみ使って行う事例を紹介したいと思います。

・まずはXY平面上に、適当な大きさの長方形を作り、ひし形を配置します。後の工程のことを考えて、長方形の枠のカーブとそのサーフェスも同時に作成しておきます。

・ひし形を丸めて、少しやわらかい感じにします。

・丸めたひし形のスケールをかけまして大きさを徐変させます。計算はおなじみのNudibranchプラグインに含まれているCurve Valuesコンポーネントを使います。

・続きまして、サーフェスのUVを整えていきます。

・冒頭の工程で作成したサーフェスをひとまずLunch Boxプラグインに含まれているRebuild Surfaceコンポーネントにつなぎ、サーフェスのUVの数を調整するようにします。

・その後ろにつなぐのがSurface Pointsコンポーネント。これはサーフェスのCV点そのものを取り出す機能です。この点群をY座標値ごとにパスを分けるためSort List、Create Setsなどのコンポーネントにつないでいます。

・各Y座標値ごとに階層に分かれた状態なので、念のためX座標値ごとに点を揃えたらここの工程は終わりです。

・サーフェスのCVを変形させる工程です。

・左のグループと右のグループは、それぞれX軸方向の変形、Y軸方向の変形となっていて、やってること自体は同じです。

・両端の点は変形させないためCull indexコンポーネントを使って両端点を除いた状態でスケール処理を行います。スケール倍率はGraph Mapperを使って任意に変更するとおもしろいですね。Y軸方向変形のグループについてはパスの行列反転させると簡単なので、Flip Matrixコンポーネントを挟んでいます。

・CV点の変形のあと、そのCV点を使って再びサーフェスを作成しますので、Surface From Pointsコンポーネントにつないでサーフェス化します。

・この後の工程でマッピングを行うため、作成したサーフェスのUV軸方向を調整できるようAdjust UVコンポーネントを後ろにつないでいます。

・丸めたひし形をマッピングさせると上の図のような感じになります。

・あとはお好みで3D化したら完成です。

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【Grasshopper_98】SporphとSurface Morphingの特徴、違いなどについて

今年もまたGWに突入しましたね。コロナ明けに円安、インバウンド特需のおかげで東京から郊外に出かけると例年以上に混雑に巻き込まれそうなので、昨年と同様、連休中は家に籠ってブログを更新します。今回のテーマは、Surface MorphingとSporphの違いについてまとめてみました。