2018年5月28日月曜日

【Grasshopper_07】鮫小紋のパターンの作り方


和柄の中に、鮫小紋と呼ばれる柄があり、それに近いパターンを作ってみました。

2Dの作図が中心となるため、作り方はそれぞれあるかと思いますが、一つの事例として紹介します。

Step.1 二本の直線を作図する


・原点を中心に、斜め方向に直線を引きます。

・角度はそれぞれ30°で、長さは適当です。

Step.2 同心円を作図する


・次に、同じく原点を中心に同心円を作成します。

・円の半径や数は適当でOKですが、一番外側の円がStep.1で作ったoffsetカーブよりも少し内側になるように調整。

Step.3 交点を求める


・Step.2で作成した同心円のうち、最外側の円をList Item(indexは-1)で取得。

・最外側の円と、手順①で作成した日本の直線との交点を求める。

Step.4 円をコピーする


・Step.3で求めた交点のうち下側の二つを選択し、最外側の円をそれぞれ移動コピーします。

Step.5 同心円との交点を求める


・Step.4で移動コピーした二つの円を使い、Step.2で求めた同心円の一部を抽出する。

Step.6 同心円の一部に分割点を求める


・Step.6で求めた同心円の一部に分割点を求めます。

・Curve Lengthコンポーネントでそれぞれの長さを求め、数値で割った値を四捨五入した整数値を分割数に指定します。
※スライダーを使ったinputにしておくと、後で調整が可能です。

Step.7 分割点のリストに原点を追加し、最外側の点群を外す


・Step.6で作成した点群に、原点を挿入します。Path Mapperコンポーネントを使い、Step.6の点群データの開始パスを{0}から{1}に変更し、MergeコンポーネントでPointデータ(0,0,0)を挿入することで空いた{0}パスに原点が追加されます。

・同心円のうち、一番外側の点群は必要がなくなるため、Tree Staticコンポーネントでパス構成を調べ、最外側の点群のパスを取得し、Split Treeコンポーネントで除去します。

Step.8 点群の移動コピー


・Step.7で求めた点群を移動コピーします。

・移動ベクトルは、Step.4で求めた、下側二つの交点と原点です。それぞれ片方ずつ移動させます。

・コピー数はSeriesコンポーネントを使い、ベクトルに掛け合わせます。

Step.9 点群の部分抽出


・パターンが必要な個所を四角形で描き、その内側に入る点を選別します。

Step.10 円の作図


・最後に円を作成したら完成。

スライダーで各部のパラメーターを調整すると印象ががらりと変わります。

※点の数が数千個レベルになるため、Surfaceを張るとPCがフリーズしますのでご注意を。

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