2024年4月5日金曜日

【Grasshopper_97】Mesh Machineコンポーネントを使った三角形の集合体作成


 今回のテーマは、1枚のサーフェス(もしくはメッシュでも可)から不規則に並んだ三角形の集合体を作る方法です。なるべく正三角形に近い形を配置する方法って、案外無かったりしますね。でもGrasshopperのMesh Machineを使えば短時間で作ることができます。
 使用するコンポーネントはKangarooに含まれている、Mesh Machineというものです。これはRhino6以降に標準搭載されているKangaroo2のほうではなく、もう一方のKangaroo(区別しやすいようにKangaroo1と呼びます)に含まれる機能です。

 Kangaroo1のほうは基本的にTimerコンポーネントにつなげて経過時間に依存する計算方式を採用しているようですが、CPUの負荷が高くてモデリング作業に支障をきたすため敬遠しておりましたが、Timerを使わなくても実行可能なやり方をネット上で見つけましたので、こちらの設定を事前に済ませておきます。

Kangarooの中にMeshMachineStaticというコンポーネントが追加されていたら成功です。

・Rhinoで作成したサーフェスをGrasshopperに取り込み、MeshMachineStaticにつなぎます。

設定内容はざっと以下のようなものです。詳細を知りたい方はgoogle検索をお願いします。
Length : 三角形の1辺の長さ(目標値)
FixC : 位置を固定しておきたいカーブ(サーフェスの外周など)
FixV : 位置を固定しておきたい頂点
Flip : ?
Pull : 元のサーフェスに引き寄せる力の割合
Adaptより下の設定:入力したサーフェスの縁に近い部分の大きさを徐変させるパラメータ
Iter : 計算回数
※必要最低限の設定は上の図の状態です。

・MeshMachineコンポーネントの出口から取り出すデータはプランクトンメッシュと呼ばれる専用形式となっているため、Meshの中継端子につないで普通のメッシュ形式に変換します。そこからサーフェスに変換する場合、Explodeコンポーネントにつないでばらばらのメッシュに分解してからサーフェス化します。

・なぜか四隅が欠けていたのでその部分を補ったら完成。

・入力サーフェスの形が複雑になるとエラーが発生する頻度が上がりますので万能ではないかもしれませんが、簡単に作ることができるので便利かなと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

【Grasshopper_98】SporphとSurface Morphingの特徴、違いなどについて

今年もまたGWに突入しましたね。コロナ明けに円安、インバウンド特需のおかげで東京から郊外に出かけると例年以上に混雑に巻き込まれそうなので、昨年と同様、連休中は家に籠ってブログを更新します。今回のテーマは、Surface MorphingとSporphの違いについてまとめてみました。