2022年3月4日金曜日

【Grasshopper_59】Grasshopperプラグイン「ASTool」各種機能の紹介_Part1


今回はASToolというプラグインの機能を紹介します。分量が多いので、2部に分けて記載します。

サーフェスの延長や方向を指定したフランジ面の作成など、Grasshopperの標準機能には無いコンポーネントが含まれていますので、使えそうな事例が試してみてください。

このプラグインは、food4Rhinoには登録されておりません。以下のリンク先からダウンロードしてください。掲示板の途中あたりに、AStool.zipのダウンロードリンクがあります。


1.Convert to Bezier, Point on Bezier

・ASToolに含まれる、2つのコンポーネントを使っています。

・左側がConvert to Bezierで、Nurbs曲線をベジェ曲線に変換する機能です。Nurbs曲線の制御点の数がベジェよりも多い場合は、ベジェの規則に合うよう、自動で分割されます。

・Grasshopper上での扱いは、Nurbs、ベジェともに普通のCurveですので、あくまでも制御点の数を規則に合わせるような形となります。

・右側のPoint on Bezierは、ベジェ曲線上の点の位置を0~1の間の数値で指定する機能。P入力は、ベジェ曲線の制御点を繋ぎますので使い方に少し注意が必要です。

2.Bezier Circle

・ベジェ曲線を使った円を作る機能。曲線としては4つに分解された状態で生成されます。

3.Cylinder, Sphere, Ellipsoid

・ベジェの立体形状を作るコマンド。サーフェスとしては、ベジェの規則に合うよう、分解された状態で生成されます。

4.Curve Extrapolation

・いわゆる曲線を延長する機能です。s入力は延長する位置を左端か右端、あるいは両方を0、1、2の数値で指定します。延長量の指定方法を実際の数値、もしくは全長に対する割合のどちらかをb入力のToggleで指定し、d入力にその延長量をつなぎます。

5.Blend Curve

・2本の曲線の間にブレンドカーブを作る機能です。2本の曲線の向きをiA、iBにtoggleで切り替え、連続性を整数値で指定します(0:位置連続、1:接線連続、2:曲率連続)。下4つは強弱の調整です。Grasshopper標準のBlend Curveコンポーネントよりも少し機能が多いです。

6.Curve Rebuild

・曲線のリビルド機能です。次数をo入力につなぎます。Grasshopper標準のRebuild Curveコンポーネントとは異なり、制御点の数は指定できないようです。

7.Elevate Degree

・曲線の次数を上げる機能です。Helpによると、入力曲線よりも同じか高い時数を指定するとのことです。Curve Rebuildがあれば不要な気がします。

8.Least Square Fitting

・入力した点群を元に、補完曲線を作る機能です。点の順番が重要とHelpに記載がありますので、点の座標値を使って順番をソートします。この機能は、こちらの環境ではうまく動作しません。

9.Match Curve

・2本の曲線を繋ぐ機能。それぞれの曲線の向きをiR、iFで指定し、連続性をc入力で指定します。Blend Curveとは異なり、2本の曲線が近接している必要がありますので注意が必要です。

10.Real Trim Curve

・入力曲線を所定の位置で分割する機能。カッターはBrepで指定します。

11.Recursive Approximation

・B入力につないだベース曲線に対し、R入力につないだ曲線を参考として次数や制御点の数、位置を調整した曲線を出力する機能です。正直なところ、仕組みが難しくてよくわかりません。

12.Curve Info

・曲線の様々なパラメーターを取り出す機能。

13.Display CV, Display Edge

・サーフェスの制御点や構成線を表示する機能。Display Edgeの方は、文字が小さくて判別が難しいです。

Part1はここで終了します。続きはPart2にて。

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